
◆人の“正体”とは何か?心をざわつかせるミステリー◆
小説『正体』 著:染井為人
ある日突然、無実を訴える死刑囚が逃走した——。
日本中を揺るがす事件の渦中、男は名を変え、顔を隠しながら、ひっそりと人々の生活に入り込んでいく。
介護施設で働く青年、教会に身を寄せる男、ある町で普通に暮らす住人…
しかしその正体は、逃亡中の「殺人犯」かもしれない——。
人々は「彼」の過去を知らずに心を許し、支えられ、あるいは惹かれていく。
けれど、どんなに心を通わせても、ふとよぎる疑念。「この人は誰なのか?」
染井為人さんが描くのは、単なる逃亡劇ではありません。
この物語の核にあるのは、**「人は過去で裁かれるのか、それとも今で判断されるべきか」**という、私たち自身にも突きつけられる問い。
ラストに明かされる“正体”に、あなたはどんな感情を抱くでしょうか。
読み終えたとき、胸がざわつき、そして静かに問われます。
「あなたなら、この人を信じられますか?」
ミステリーとしてもヒューマンドラマとしても秀逸。
心を揺さぶる一冊に出会いたい方に、強くおすすめします。